日差しが気になる季節、ついつい部屋にこもりがちになっていませんか?
焼けたくないからと、日光を避けていませんか?
そんなあなたは、もったいないです。
なんと、日光浴は身体にとって良いことがあるんです。
日光浴にどんな良いことがあるか気になるあなた、このまま続けて読んでみてください。
日光浴には体内時計の調節とビタミンDを生成する働きがある
「あれ、なんかすごい恰好しているね。」「焼けたくなくて…。日焼け対策だよ。」
「そうなんだ。」
「家でも紫外線を浴びないよう徹底しているんだ。」
特に女性の方は「日焼けは大敵」と日差しを避けがちではないでしょうか。
化粧品を見ても美白成分が入っているものばかりで、美白への関心が年々強くなってきているように感じます。
ですが、焼けたくないからと日光を避けるのはもったいないんです。
というのも、日の光りを浴びる日光浴にはこんな働きがあります。
- 体内時計の調節をする
- ビタミンDを生成する
それぞれ順にご説明していきます。
1. 体内時計の調節をする
日光浴には体内時計の調節をする働きがあります。といのも、私たち人間には地球の自転とほぼ同じ長さの体内時計が備わっています。
この体内時計の調節にはメラトニンという物質が関係していて、メラトニンが分泌されると睡眠が促され、分泌が抑えられると目覚めさせる仕組みになっています。
日の光りを浴びず1日中家にこもっていたり、起きる時間がまちまちで日の光りを浴びる時間がずれてしまうと、体内時計が狂ってしまう可能性が・・・。
というのも、メラトニンは光を浴びると減少して、暗くなると増加する性質があるのが関係しています。
メラトニンの分泌のバランスが崩れると、結果として体内時計のバランスも崩してしまうのです。体内時計の乱れはホルモンバランスや自律神経の乱れに繋がることも。
なので、体内時計の調節のためにも、日光を浴びてあげることが大切なのです。
2. ビタミンDを生成する
日光浴にはビタミンDを生成する働きもあります。ビタミンDが作られる仕組みですが、皮膚の中にあるコレステロールの一種に、日光の紫外線(UV-B)が当たることで作られます。
このビタミンDには骨や筋肉を強くしたり、免疫機能を高めたり、腸内環境をよくする効果があります。
ですので、日光を浴びてビタミンDを作ってあげるといいというワケです。
ここまで日光浴の役割を紹介してきましたが、日光浴で作られるビタミンDに関してはもう少し深堀りしていきましょう。
限度を守れば紫外線を浴びても問題なく、ビタミンDの効力を高めれる
「日光浴って良いことあるみたいだよ。」「でも、紫外線って肌に悪いって言うじゃん。」
「言われてみれば、確かに…。」
「本当に大丈夫なのかな?」
日焼けしたくない人が嫌がるのは、紫外線ではないでしょうか。
紫外線を浴びるとシミができたり、しわが増えたり、肌が荒れたりとよくないことがたくさん。
ですが、こんな研究結果を公開されているところがありましたので、ご紹介させていただきます。
国民のビタミンD不足を補うための日光照射の勧め
—新たに札幌・横浜・名古屋・大津・宮崎を含めた
国内10地点における準リアルタイム情報の提供開始—
(中略)
体内に豊富に存在するコレステロールがプロビタミンDに代謝され、皮膚内に透過した紫外線によってビタミンDの前駆体のプレビタミンDへと変性します。その生成量は紫外線の波長スペクトルに依存し、また、紫外線照射量にしたがって増加します*9 *10。生成されたプレビタミンDは体内で種々の代謝を繰り返し、最終的には腎臓の働きで活性化し、1,25-ジヒドロキシビタミンDとして体内を循環し、ビタミンDとしての効力を発揮します(図2)。
一方、皮膚に紅斑を発生させる有害な紫外線の照射を繰り返すことによって、将来、日光角化症・色素斑・皮膚がんなどの皮膚疾患をもたらします。 これを紅斑紫外線といい、その量はビタミンD生成紫外線とは若干異なった紫外線の波長スペクトルに依存します*11。 皮膚に紅斑を生じさせる紫外線量の最小値を「最小紅斑紫外線量(Minimal Erythema Dose; MED)」といい、それ以上の量の紫外線を繰り返し照射することによって、時間の経過とともに皮膚などに慢性的な害を与えるとされています。したがってMEDを超えない程度に紫外線を照射することによって、極力その有害性を排除し、屋外での活動によって適切にビタミンDを生成することができると考えられます。
(後略)
この研究結果によると、紫外線の当たり過ぎは害を与えるとされている。
ただし、最小紅斑紫外線量を超えない程度であれば紫外線の有害性を排除でき、適切にビタミンDを生成できて、ビタミンDの効力を高めることができるとのこと。
紫外線の浴びすぎはよくないけれど、限度を守れば問題はなさそうですね。
浴びて補給!ビタミンDに必要な日光浴時間
「紫外線浴びても大丈夫みたいだよ。」「どのくらいなら大丈夫なんだろう。」
「ビタミンDを作るのに必要な時間も関係するかもね。」
「それが分からないと安心できないよ…。」
紫外線浴びても問題ないと言われても、どのくらいまでなら良いのか分からないと不安ですよね。
NHKの番組『ガッテン!』では、次のように紹介されています。
浴びて補給!ビタミンDに必要な日光浴時間
下のグラフは、「場所」と「月」によって、どれほどの日光を浴びるとよいかの目安です(正午前後に浴びることを想定しています)。
■顔と腕を出した場合のおおよその目安の時間
例えば「東京近郊」で「6月」であれば、顔と両腕を出した状態で15分程度で十分まかなえます。
※日光浴後に肌の色が赤くなるほどまで紫外線を浴びることは、皮膚ガンなどのリスクを高める恐れがありますのでご注意ください。
※国立環境研究所「ビタミンD生成・紅斑紫外線量情報」を参照し、ガッテンが作成。それぞれの地域の実際の観測データに基づき、おおよその平均値が示されています。 詳細は、国立環境研究所のHPをご覧ください
こちらでは、「つくば」「陸別」「名古屋」「宮崎」の地域に分けてビタミンDに必要な日光浴時間を紹介してくれています。
地域によって日光浴時間に差はあるものの、夏場は10分~15分程度、冬場は30分~60分程度にしてあげるといいようです。
ただし、肌が弱い方は注意してください。肌の状態を悪化させてしまう恐れがあります。
そういう方は週1回と少ない回数から始めてみたり、ビタミンDが含まれる食品を取り入れてみるといいです。
ちなみに、ビタミンDが多く含まれる食品はしいたけやしめじといったきのこ類、鮭やいわし、しらすといった魚類です。卵にもビタミンDが多く含まれています。
ご自分に合った方法で日光浴を楽しんでみてください。
本日のまとめ
この記事では日光浴に注目して、ご紹介してまいりました。日光浴すると体内時計を調節ができ、健康な骨を作るのに必要なビタミンDを生成することができるそうです。
たまには外で日光を浴びてみるのはいいかもしれませんね。
くれぐれも浴びすぎには注意してください。紫外線によって肌の状態を悪くする恐れがありますので・・・。
- ●最近、肌の状態がよくない
- ●元気が出ない
- ●憂鬱な感じがする
あなたが気付いていないところに原因が隠れているのかもしれません。
長引く前に、お近くの病院や整骨院などに行ってみましょう。