音楽を聴くのが好きなあなたに、伝えたいことがあります。
もし、電車の中でもイヤホンやヘッドホンを付けて音楽を聴いているなら、耳に大きな負担をかけているかもしれません。
それの何が問題なの?と思ったあなた、ちょっとこのまま続けて読んでみてください。
電車の中で音楽を聴く人は全体の3割程度で、年代別だと20代の割合が高い
「そういえば、青リンゴちゃんは電車通勤だったよね?」「そうだよ~。」
「どのくらいかかるの?」
「30分くらいかなあ。暇だからいつも音楽聴いているんだ。」
日々の通勤や通学などで電車を利用する間、あなたは何をして過ごしていますか?
何もせずぼーっと外を眺めている人、スマホをいじっている人、本を読んでいる人など様々だと思います。では、実際はどうなのか。こんな調査結果が公開されていましたので、紹介させていただきます。
Vol.23 「通勤電車の過ごし方」に関する調査 2017
大都市圏のビジネスパーソンの通勤には欠かせない、電車。世界の駅乗降者数でも日本の駅がトップを占 め、その利用者の多くがビジネスパーソンです。通勤電車で過ごす時間は、1日のオンとオフの切り替えとな る大事なターニングポイントになります。満員電車に揺られ憂鬱な方もいれば、好きな音楽を聴きながらスマホで情報収集している方もいるでしょう。 この鉄道大国日本で、非常に多くのビジネスパーソンが時間を費やす「通勤時間」について、 1000人のアンケートからその過ごし方や意識をさぐります。
(中略)
(後略)
この調査結果によると、通勤電車ですることで一番多いのは、行き帰りともに「スマートフォンを見る・操作する」で全体の6割~7割を占める結果となっています。
一方、「音楽を聴く」人は行きは29.6%、帰りは28.3%となっており、約3割の人がそのように回答していることが分かります。年代によっても差があるようで、特に20代の人が音楽を聴く傾向が多いようです。
この調査結果からも分かる通り、電車の中で音楽を聴く人はけっこう多いのですが、その何が問題なのか。これから探っていきたいと思います。
電車内で音楽を聴くと、工事現場で働く人と同じくらい耳のダメージを受けている
電車の中でイヤホンやヘッドホンをして音楽を聴くことの問題は、耳への負担です。というのも、1日のうち耳に負担がかからない音の総量や大きさというものがあり、毎日のように電車内で音楽を聴いている人はそれをオーバーしている可能性があるとのこと。
このことについて、詳しく書かれた記事がありましたので、紹介させていただきます。
加齢が引き起こす体の不調。放置していれば、取り返しのつかない事態を招くこともある。「プレジデント」(2018年1月1日号)より、9つの部位別に、名医による万全の予防策を紹介しよう。第5回のテーマは「耳」――。
新幹線に1回乗ると、1日の上限を超えてしまう
耳が遠くなるのは70代、80代になってからと思ってはいないだろうか。耳鼻咽喉科医の中川雅文氏は「生活環境や習慣の変化により、若くても難聴になる人が増えており、高齢者だけの問題ではない」と話す。
「テレビもラジオも何もなかった時代の人間が1日に聞いていた音の総量や大きさと、現代とでは、かなりの違いがあります。耳に負担をかけないために1日に聞いていい音の上限は、90デシベルで59分ぐらい。たとえば新幹線の車内は80デシベルほどの音環境にあるため、出張で新幹線に1回乗るだけで、その日の上限を超えてしまいます」
(中略)
「通勤電車内の騒音は、70から80デシベルぐらいとされています。そのなかで楽しく音楽を聴こうとすると、自ずとそれよりも大きい音量になります。また、耳に掛けるタイプなどゆるめのイヤホンで聴くと、電車の音が耳とイヤホンの隙間から入ってきますよね。その分、さらに音量を上げることになります。通勤中に電車内で音楽を聴いているだけで、板金工場や工事現場で働いた人と同じくらいのダメージを受けることになるのです。どうしても移動中に音楽を聴きたければ、ノイズキャンセリング機能があるものを使って耳への負担を抑えることが大切です」
(後略)
この記事によると、耳に負担をかけないために1日に聞いていい音の上限は90デシベルで59分ぐらいとのこと。電車内の騒音は70~80デシベルと意外と高く、行き帰り含めて電車で1時間以上かかる人はそれだけで1日の上限を超えてしまうようです。
また、ただでさえ騒がしい電車内で音楽を聴くとなると、つい音量を上げてしまうのは想像つきますが・・・。音量を上げた状態で電車内で音楽を聴いていると、工事現場で働く人と同じくらい耳のダメージを受けることもあるようです。恐ろしいですね。
耳のダメージが積み重なると、難聴になる可能性があります
先ほどの記事からも、電車内で音楽を聴くと耳のダメージを受けてしまうことがお分かりいただけたと思いますが、耳のダメージとは何なのか?具体的に言うと、難聴が挙げられますね。ここでコワイのが、難聴の初期症状が分かりづらいということにあります。
というのも、難聴は高い周波数領域から発生すると言われており、最初は高音が聴きづらい程度。日常にも影響が出ないので、気がつかないうちに進行してしまうようです。
もし、次のような症状がある場合は、難聴かもしれません。
- ●耳が詰まるような感じがする
- ●人の話が聞こえづらい
- ●耳鳴りやめまいがする
- ●左右で聞こえ方が違う
- ●昔よりTVや音楽の音量が上がった
電車内で音楽を聴いても難聴にならないようにする5つの対策
「電車でイヤホンって実はコワイんだ…。」「そうだね…。」
「難聴にならないよう気を付けないと。」
「じゃあ、どうすれば良いんだろう。」
電車内で音楽を聴いても難聴にならないようにするにはどうしたら良いか。気になるあなたの為に、ここからはその対策をお伝えしたいと思います。具体的には次の5つになります。
- 音量を最大音量の60%以下に下げる
- 連続で1時間以上聞かない
- 音楽を聴いたら、その倍以上は耳を休ませる
- 耳の大きさや形に合ったイヤホンやヘッドホンを選ぶ
- ノイズキャンセリング機能を使って、小さな音量でも音楽を楽しるようにする
どうしても電車の中だと、知らずしらずのうちに音を大きくしてしまうかもしれませんね。ですが、ふと周りの音に耳を傾けてみてください。周囲の話し声や車内アナウンスが聞こえてきますか?これが音量を上げ過ぎていないか確かめるのに、いい方法になります。
また、自分の身体が疲れている時やストレスを感じている時というのは、難聴になりやすくなります。なので、そういう時は音楽を聴くのを避け、しっかり身体を休ませてあげるようにしてください。
それと、気を付けないといけないのは、イヤホンやヘッドホン自体も。耳の大きさや形に合っておらず、耳が痛いという場合は、要注意。耳を圧迫してしまっているのかもしれません。なので、自分に合ったイヤホンやヘッドホンを選んであげることも大切ですよ。
本日のまとめ
この記事では電車内で音楽を聴くことに注目して、ご紹介してまいりました。電車内で音楽を聴くと、工事現場で働く人と同じくらい耳のダメージを受けてしまうようなので、対策が必要です。しっかりと対策を行って、音楽のある生活を楽しんでみてください。
もし、耳に異常を感じる場合は、早めに医療機関へ受診されようにしてくださいね。
病院や耳鼻科でみてもらっているけれど、なかなか耳の不調がよくならない。そんな時は、整骨院でもケアを受けてみてはどうでしょうか。
例えば、整骨院でしたら、鍼灸の施術であなたを手助けしてくれるかもしれません。
症状が悪化する前に、早めにケアを始めてみましょう。